棋譜の鑑賞と解析

プロの棋譜を鑑賞する


SmartGo Kifu では、古典から現代のトーナメント戦まで約108,000局を鑑賞できます。
棋譜のデータベースから興味のある対戦を、棋士名、対戦年で検索できます。

※2021年2月9日 現在108036局

私は古典が好きで、江戸時代くらいの棋譜を時々見ています。桑原秀策(本因坊秀策)対 太田雄蔵(1848年)


トップのメニューで「プロのゲーム」を選択します。


見たい棋譜を検索するときは、検索したい言葉(棋士名、年など)を入力します。

ここでは”秀策”と入力すると、秀策の棋譜に絞られました。


右下の ➡ ボタンで一手一手再生することもできます。

自動再生している時は、右下の、人が歩いたり走ったりするマークを押していけば再生スピードを変えることができます。(1~60までスピードの段階があります。)


108036局。SmartGo Kifuを使っている人の評価をネットで調べると、やはりこれだけの数の棋譜を見られることが人気のようです。

紙に記録された棋譜だと碁盤の上に並べないと流れが分からないのですが、SmartGo Kifuなら一手一手再生できるので、私のような初級者でも結構楽しめます。
現代のプロ棋士の棋譜も時々新しいものが追加されているようで、ネットにつながる環境だと勝手に更新されて増えています。

棋譜を解析する


簡単に説明すると、棋譜のデータを他の囲碁ソフトで読み込んでソフトに検討してもらうという感じです。棋譜がデータ化されているからこそできることですね。

自分の棋譜を囲碁ソフトで解析して、どう打てば良かったのかを検討することができるよ。


棋譜閲覧中に、盤面の右上の共有アイコン(四角に上矢印)のメニューから使うメールソフトを選択します。


メールに棋譜のデータが添付された状態になるので、宛先を入力して送信します。


こちらは先ほどのメールをパソコンで受信したところです。

添付ファイルに『~.sgf』というファイルが表示されています。これが送られてきた棋譜のデータです。

クリックすると”ダウンロードする”というボタンが表示されるので、それを押せばデータがダウンロードされます。

パソコンの設定にもよるかと思いますが、ダウンロードされたファイルはパソコンの”ダウンロード”という場所に保存されました。

(ダウンロードの際に保存先を指定していれば、データは指定された場所に入っています。

では次に、パソコンに送った棋譜のデータを囲碁ソフトで読み込もう。

パソコンの画面で囲碁ソフト「最強の囲碁」と立ち上げました。
「棋譜を読み込んで研究」をクリックすると、読み込む棋譜のデータを指定する画面になるので、先ほどダウンロードして保存しておいた棋譜のファイルを指定します。

棋譜のファイルを指定すると、自動で分析が始まります。

分析が終わったら、再生ボタンで再生します。
色々できることがありそうですが、ここでは候補手を見てみますね。棋譜を停止して「ヒント」をクリックすると、候補手をおすすめ順に表示してくれます。この棋譜では次の黒番の候補1が『16-三』、候補2が『3-二』、候補3が『14-四』です。それぞれに打った時の勝率も表示されます。

候補手を黒★1~★3まで分かりやすくしてみました。(★は実際の画面には表示されません。)
黒★1、★2は隅を確保し、黒★3は白を脅かしながら中央に出て厚みを作る手でしょうか…。

右上の黒がまだ弱いので、★1で隅をしっかり確保するのがここでは最善手ということなんでしょうね、きっと。なるほどな~。

さて、実戦ではこう打ったようです、私・・・💦。
こうやって後で落ち着いて見ると、いつも先生に注意されていること(弱い石を作らない、隅をまず確保する)が全然できていませんね!恥ずかしいです。。。

(補足) iPadに囲碁ソフトがインストールされている場合

SmartGo Kifuは棋譜のコピー機能があるので、閲覧中の棋譜をコピーして囲碁ソフトで解析ができます。

私は一旦パソコンに転送して囲碁ソフトに読み込ませていますが、もしiPad内に他の囲碁ソフトがインストールされていれば、iPad内で棋譜をコピーして囲碁ソフトで解析ができると思います。やったことは無いのですが、たぶん以下の方法で可能ではないかと思っています。

1. 棋譜閲覧中に、盤面の右上の共有アイコン(四角に上矢印)のメニューから「コピー」を選択すると、棋譜のSGFファイルがクリップボードにコピーされる。
2. 囲碁ソフトのメインメニューで「検討用にSGFをコピー」を実行すると、対局が分析できる。

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